ほんとに次から次に事件が起こっていますが、本当に前代未聞の事件です。塾講師の大学生が生徒の小学6年生を殺害するという事件が起きました。今までの情報では、かなり計画的で、しかも性的目的でもないようです。だとすると、普段の授業からのトラブルが殺人にまで発展してしまったということになります。
私も塾講の経験がありますが、全く考えられません。確かに小6くらいの女子は思春期に入るころですから、生意気になっている子もいます。だからといって大学しかも4年にもなって、殺意なんて「さ」の字すら出ないでしょう、変えてくれっていわれたって、他の子の評判がいいならその子一人に嫌われたって何のことも無いはずなんですが。
増してや、かっとなってその場でひっぱたいて死なせてしまったんじゃなく、包丁まで準備して、密室状態にして、モニターの電源まで切って襲うとはもう想像を絶する「短絡」です。前科となっている強盗にしても、犯人は短絡的としか言いようが無い人間のようです。そもそも何でそのとき退学にさせなかったのか?疑問ですね。
しかし、塾にとっても災難で、何でそんなのを採用したのかといっても、身元調査しない限りはわかりませんし、これを機に塾講師は身元調査するのかってことになったらそれこそ人権問題です。余計なことまで差別になる危険もあります。前科だって、進学予備校や塾なんかの有名な講師にも、学生運動上がりで政治犯がらみの前科のあるのなんて居ますからね。しかも、他の生徒からは評判もよかったわけですから見抜くのは難しかったでしょう。
私はちょっと疑問に思ったのは「安心して預けられるところが無い」というコメントです。これはもともと、私塾などから始まった塾という産業が「システム化」されてきたものが、「システム」に、ほころびが出たということであって、そもそも「預ければいい」という状況になっていたことも問題なんじゃないか。と思いました。「学校」(登下校もふくめて)も然りではないかと思います。
ただ、この世代ってたしか一時騒がれた『キレる17歳』世代ですね。偶然かもしれませんが。