誰が言ったか『逆イナバウアー』状態の永田寿康代議士はじめ、民主党のお歴歴。メール問題は民主党の全面降伏で政治決着という
方向になりました。予算案は衆議院を無風通過、年度内成立が確実となりました。
民主党の永田代議士の処分は「党員資格停止」止まりでした。武士の情けを解さず、未練がましいことを言って恥の上塗りどころか党の見解まで背いた永田を斬っても、比例ですから議席は変わらないわけで、思い切った処分があるかと思いましたが、結局小出しの対応になってしまいました。いい悪いではなく「下手」です。
国会の懲罰委員会では、「登院停止」処分に落ち着くようです。さすがに、「除名」はやはりかつて「反軍演説」で除名された斉藤隆夫議員のような立派な人も居るわけで、憲政上も好ましくない点から止むを得ないでしょう。しかし、除名の次が登院停止というのは再考の余地がありそうです。
民主党は野田佳彦氏の後任に難航し、『会津のケネディ』渡部恒三氏を国対委員長に据えざるを得ない状況になりました。無所属時代から「民主党の後見人」を自任した氏にしてみれば、敢えて火中の栗を拾うのは、松平容保のような会津人の心意気か、逃げ回った民主党中堅幹部への失望か、いずれにしても前原体制は、9月までの敗戦処理・残務整理という色彩が濃くなりました。
しかし、悉く国対委員長就任を拒んだ連中は何を考えているんだという感じですね。それでもなお、渡部氏の就任で「時計の針が戻った」などと批判のコメントをしている民主党議員がいる。もう、この期に及んで危機意識の欠如丸出しです。
渡部新国対委員長は早速テレビ行脚していますが、しゃべりはさすがに上手い。早稲田雄弁会で「海部の後に海部無し」と呼ばれた海部元首相のライバルだったという渡部氏。かつての竹下派七奉行の一人という実力者ですから、少しは建て直しになるでしょうか。個人的には興味深い政治家の一人ですので期待したいです。
一方、ニコニコの武部氏ですが、氏もすぐ表情に現れるタイプだから、またはしゃぎすぎて余計なこというとホリエモン応援と同じハメになるから気をつけたほうがいいと思うんですが・・・。
ちなみに竹下派七奉行とは、小沢一郎、羽田孜、渡部恒三(以上民主党)、橋本竜太郎(引退)、故梶山静六、故小渕敬三、故奥田敬和の各氏ですが、自民党に残った3人はいずれも故人か引退というところが、時代の移ろいを感じますね。